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 「光の子どもの家」は各ホームを「原田家」「仙道家」など「○○家」と呼んでいます。光の子ども通信では、毎回、各家々の報告をしていますが、その一端を紹介します。

原田家日記

 天候不順が続いたこの夏休み、ようやく夏らしい空が見えるようになったお盆の後、伊東市宇佐美にある増田様の別荘をお借りして、子どもたち4人と大人3人で楽しい時間を過ごしました。初日に城ヶ崎という断崖絶壁の岩場へ向かいました。柵などはほとんどなく、切り立った岩場から海をのぞき込み遠くで打ち付ける波を見れば落ちたら命がないことは本能的に分かるはずですが、子どもたち、特に誠一はへっちゃらで崖の突端まで行って得意そうにしていました。途中まで付いてきていた池田保育士は吊り橋を渡る手前でいつの間にか付いてこなくなり、どこかへ消えてしまっていたというのに…。
 翌日は下田の海まで行き、快晴の白い砂浜で一日過ごしました。カリフォルニアから来たのに太陽に弱いケニーは、真っ赤になって「せなかいたい」と騒いでいました。  3日目も恵まれた天候の中、最後に大室山から伊豆高原の絶景を拝み、その後無事家に戻りました。短かったけれどとても楽しい3日間でした。小西剛史

佐藤家日記

 明けましておめでとうございます。
 我が家の長男憲也が、一般推薦入試で都内の総合大学に合格することができました。  倍率もある程度あったため合格発表の日までは不安な日々を送っていました。せっかくだから大学の掲示板で確認したらと勧めたのですが、「もし落ちた時はショックだから」と家でインターネットで合格発表を見て確認。普段はクールな憲也もこの時ばかりはとてもいい笑顔でみんなの祝福に答えていました。
 数年前は生きていく目標が見いだせずに、ニートになるフリーターになるなどと言っていた憲也が色々考えた末に決めた大学進学、そして新たなるスタートラインに立ち歩み始めました。憲也には、たくさんの人たちが君の夢を応援してくれているので 期待を裏切らないように有意義な学生生活を過ごすように伝えました。
 この10月より評論家の芹沢俊介先生に発起人代表となっていただき光の子どもの家自立進学基金が発足し、応援者の方も増えてきております。皆さんの応援に応えるためにも光の子どもの家を巣立っていく若者たちが「生まれてきてよかった」と思い続けることができる人生をサポートしていきたいと願っています。穴水祐介

仙道家日記

 夜になると冷え込み、秋の気配が感じられる今日この頃。いかがお過ごしですか。
 突然ですが、この二学期から正太郎が家庭復帰をし、転校しました。先日、転校先で運動会があるというので、関係の深かった彬を連れ、見に行ってきました。ですが、生憎の悪天候で、私たちが到着するのと同時に中止になり、一つも競技を見ることが出来ませんでした。とても残念でしたが、校舎に入る直前にお母さんが呼び止めてくれ、会うことが出来ました。正太郎がここを出てから、それ程立ってはいませんでしたが、会った瞬間ニコッとはにかんでくれた正太郎の表情はとても懐かしく、愛おしく感じました。
 新しい学校生活で緊張や戸惑いがある中、笑顔で頑張っている正太郎、新たな一歩を踏み出したご家族をこれからも見守っていきたいと、改めて思いました。田口貴子

倉澤家日記

 クリスマスおめでとうございます。
 皆さんはクリスマス・・・というと何を想像されるでしょう。十人十色、それぞれ思い描くイメージは様々でしょう。
 クリスマスが近づくと、毎年私を悩ませるのはプレゼントです。光の子どもの家では、担当の子どもたちへメッセージを込めたプレゼントを、サンタさんから贈りますが、サンタさんに代わってプレゼントを選ぶのは、担当者の役目。予算もあり、担当者の思いと子どもからのリクエストとの間にギャップがあることもあり、必ずしも子どものリクエストに応えられるわけではありません。
 それでも、贈る側は何とか子どもに喜んでもらいたい・・・と何度も書店や玩具店などに足を運び、両手いっぱいの荷物を持ち帰り、子どもたちに見つからない場所に保管し――と大奮闘します。
 プレゼントを探しているその時は、贈る相手のことだけを、喜ぶ顔を想像します。その子のために心を遣う、その子どもとだけの大切な時間になっています。  私も以前は、手元のプレゼントにだけ心が動かされましたが、こどもたちへのプレゼント選びを続けてきたことで、プレゼントそのものよりも、相手が自分のためだけに心や時間を費やしてくれたそのことに感謝できるようになりました。
 子どもたちにも、いつか「プレゼント」の本当の意味を理解してほしい、そう願っています。倉澤智子

竹花家日記

 今年の夏休みもたくさんの方々にお世話になり、子どもたちが楽しい夏の思い出を作ることができ大変感謝いたします。竹花家では池田様のご厚意により佐渡島で色々な経験をさせて頂き、たくさんの思い出とともに子どもたちもまた一回り成長したのではないでしょか。ありがとうございました。
 2学期が始り、秋の一大イベント運動会が行われました。運動会までの約3週間、子どもたちはダンスや歌、徒競走、組体操・・・など様々な競技の練習に追われます。夏に真っ黒に日焼けしたと思っていたら、みんなさらに真っ黒に。頑張っている子どもたちに私ができることと言ったら、応援とお弁当作りくらいです。事前にお弁当のリクエストを聞くと、「サンドウィッチとおにぎりとおいなりさん!サンドウィッチはジャムとツナマヨと卵とハムチーズ!おにぎりはゆかりで、唐揚げとウインナーも〜」と子どもたちからは細かいリクエストが・・・。運動会当日、みんなのリクエストに応えたお弁当を持ち応援へ行きました。去年は50mをひとりで走りきることができなかった2年生の冬子。今年も練習ではなかなか最後まで走ることができませんでしたが、本番では最後まで諦めず立派に50mを走りきることができました。鼓笛で念願のフラッグを担当した要は、堂々とした演技を見せてくれました。毎年リレーの選手に選ばれている美也子は、運動会三日前に足を捻挫してしまうというアクシデントがありながらも、本番は美也子らしい力強い走りでバトンを繋ぐことができました。家では見せない子どもたちの顔をみることができ、今年の運動会もとても感動的な一日となりました。牧野由紀子

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